2005年06月30日

2005/06/30

9時半から、劇団態変の仕込みのお手伝い。といっても、大して作業は残っていなかった。
14時、Generalprobe(ゲネプロ)拝見。
16?19時、手直し作業等。

19時半、Theaterhaus T2にてPerformance Troupe Taihen(日本・劇団態変)の『The Legend of Maha-Laba-Village(マハラバ伝説)』を観劇。
日本で一度劇団態変さんの作品は拝見したことがあったが、その時とはまた違った印象を受けた。ボクに足らないモノがビシビシと伝わってくる良い作品だ。

終演後、ホテルに戻って、音響スタッフの秘魔人さんと2時まで呑む。

2005年06月29日

2005/06/29

9時、劇団態変の仕込みをお手伝い。久々の現場作業。懐かしい。

一旦、宿に帰って雑務の後、
19時半、SchauspielhausにてTheater Basel und Staatsteater Stuttgart(ドイツ/バーゼル劇場とシュトゥットガルト劇場の共同製作)の『VIRUS !(ウイルス)』を観劇。
エウリピデスの『Bakchen』という作品から着想を得た作品。
芝居の出来はともかく、ボクがいつか上演したいと思う『Die Ermittulung』の参考になる作品だった。

終演後、ホテルに戻ってきて、今日は塚本さんの部屋で2時半過ぎまで宴会。飲めない塚本さんにはエライ迷惑だ。

2005年06月28日

2005/06/28

10時、Buergerhospital-Klinikum Stuttgartにてtheater-rites(イギリス)の『Hospitalworks』を観劇。
実際に使用されている市民病院の6階部分を全て借り切って舞台にしている子供向けのお芝居。「病院」という子供にとっては怖い場所を、生命が交流する空間として表現している。これまたエエ作品である。

16時、市内中心部にあるStaatsgalerie Stuttgart(シュトゥットガルト国立美術館)を訪問。特別展でピカソ展が開催されていたので、じっくり拝見させて頂いた。

21時、KammertheaterにてTheater 《Globus》(ロシア)の『Unbestaendigkeit auf beiden Seiten』観劇。
使用言語はロシア語でヘッドホンにてドイツ語通訳が入る。舞台前面がガラス張りで、観客は舞台となる「一室」をのぞき見しているような感覚にさせる演出。実験室・誘惑・隔離・監禁などがキーワードとして出てくるが、頭が壊れそうになるほど分からん芝居だった。

2005年06月27日

2005/06/27

洗濯・資料整理の後、シュトゥットガルト市街を散策。
良いか悪いは別にして、シュトゥットガルトはベルリンとは違って、高度に整備された清潔な街だ。

19時、Theater im DepotにてThe Rot Group(アメリカ)の『Pugilist Specialist』を観劇。
内容が分からなかったので、適切なタイトルの邦訳が思い付かないが、『プロの喧嘩師』としておく。使用言語は英語でドイツ語字幕による上演。非常に速いテンポで会話が展開されていくセリフ劇だ。それでも肌に伝わってくるモノで、非常に質の高い芝居なんだろうということは感じられる。

21時、ホテルに戻ると、今回の演劇祭に日本から招待されている劇団態変の方々が到着されていた。舞台監督の塚本さんと久々の再会。ホテルに併設されているレストランにて乾杯。

2005年06月26日

2005/06/26

9:39 Konstanz Hbf.発 IC2370にてSingenへ。
10:10 ICE184に乗換。11:56 Stuttgart着。
Theater der Welt(世界演劇祭)が開催されているStuttgart(シュトゥットガルト)に来た。
事前に主催事務局と交渉していて、演劇関係者割引のチケットと招待劇団が宿泊するホテルも格安で用意して頂いた。今日から8日間この街に滞在する。

シュトゥットガルト中央駅から、まずはそのホテル『Kuenstlerdorf(芸術家村の意)』へ。
今回の演劇祭のために建設したであろう新築ホテル群。この世界演劇祭の規模が如何に大きなモノなのかがうかがい知れる。

16時、Theaterhaus T1にてKaleidskop(デンマーク)の『Mermaid(人魚姫)』を観劇。
アンデルセン童話を再構成した作品。素晴らしいアクロバットの連続。
華やかな演技の背後を、柔軟で遊びゴコロ溢れる演出が支えている。
見知らぬ大都会Stuttgartに着いて、いきなり大当たりの作品だ。

21時、SchauspielhausにてNTGent(ベルギー)の『Seemannslieder(船乗りの唄)』観劇。
使用言語が英・仏・独語の他に二つくらいあったように思う。ドイツ語字幕を観ながらの観劇は普段の倍、疲れる。
こちらの作品もしっかりした演技と演出で構成されていて見応え十分。

ホテルに戻って、ビールを呑み、グッスリと眠る。

2005年06月25日

2005/06/25

コンスタンツは真夏日である。とにかく暑い。
9時から旧市街を観光。
あまりに暑いので、半ズボンとゴム草履を購入。
スイス・オーストリアと国境を接するBodenseeという大きな湖、その畔が一番涼しい。

20時から、Stadttheater KonstanzにてPeter Weiss作『Die Ermittlung(追究)』を観劇。
アウシュビッツ裁判劇。今回のこの町に来たお目当ての作品である。
期待が大きすぎたのもあるかもしれないが、ボクにとっては今一つの出来。
戦後60年。決して古い問題ではない。いつかボクが上演しようと決心した。

2005年06月24日

2005/06/24

8:24 Berlin Ostbahnhof発 ICE875にてドイツ最南端Konstanz(コンスタンツ)へ。
14:28 OffenburgにてRE4113に乗換。17:16 Konstanz着。
スイスとの国境の町コンスタンツには、Bodenseeという大きな湖があり、夏場は水浴や水上スポーツなどで賑わう町だ。今日も大変な数の観光客。
コンスタンツで滞在するこの2日間はホテルを予約していないので、まずは宿探し。
難航。ほとんど空いていない。2時間探し回って、結局一泊35ユーロ(朝食付・風呂無・シャワー無・トイレ共同)のHotel Goldener Sternに泊まる。

20時、ちょっと立ち寄ったStadttheater Konstanz Werkstatt StudioにてGastspiel(ゲスト公演)『Ich und mein Klavier(私とピアノ)』を観劇。
ピアノを弾きつつ、自身のピアノ人生を語るモノローグドラマ。
観客が少ないのも頷ける。「独り言」の域を抜けられていない作品である。

2005年06月23日

2005/06/23

明日から南ドイツを旅するので、その準備。
14時、ベルントのお喋り教室。
19時半、GRIPS Theaterにて『Linie 1』を観劇。
この作品は何度も観ているので、観るたびに自分の聞き取り能力の上達度が計れる。
で…、ちょっとはマシになってるけど、んー、まだまだ自分で満足できるには程遠いなぁ。
旅の支度が終わってないので、残念ながら幕間休憩にて、帰宅。

2005年06月22日

2005/06/22

14時半まで、GRIPS作業場にて雑務。
14時半?15時半、GRIPS Theater総監督Volker Ludwig氏とボクの作品『わが町』について話しをする。二箇所の疑問を提示され、欠陥点を一箇所、指摘して下さった。
とても丁寧に読んで下さっていた。
Ludwig氏も『わが町』を通して、ボクを知ることが出来たと喜んでくれた。
とても緊張し、疲れもしたが実りある一日。Ludwig氏に大変感謝!

19時半、Volksbuehneにて『Iwanow』観劇。
素舞台。開演直後からロスコ(白煙)が舞台に充満し、その後も幕切れまで、巧みな操作を施して、ロスコによって舞台の表情を次々と変化させる。『空気をコントロールする演出』。刺激的で見事な演出だ。

終演後、アレックスの店でコンフェデレーションズカップ(日本対ブラジル)をテレビ観戦。

2005年06月21日

2005/06/21

10時、GRIPSにて『Bella, Boss und Bulli』二度目の観劇。
15時、半年ぶりにHelliさんと再会。お借りしていた布団をお返しして昼食をご一緒する。

20時から開演だった芝居は特に理由の説明もなく30分以上遅れて開演した。
20時半過ぎ、Volksbuehneにて『Helden des 20. Jahrhunderts(20世紀の英雄達)』観劇。
3人の女性が出演し、英雄達に似せた人形を次々に操る人形劇。
どのような人形があったかというと…
アデナウアー、モハメド・アリ、アラファト、ブレヒト、チェ・ゲバラ、チャーチル、ダーウィン、アインシュタイン、フランコ、ガガーリン、ガンジー、ゲッベルス、ヒロヒト、ヒトラー、ホーネッカー、JFK、レーニン、ローザ・ルクセンブルク、マルコムX、ネルソン・マンデラ、毛沢東、ミッキーマウス、ジョン・レノン…等々。
発想は面白いが、皮肉り方がナマっぽい。しかし、才能のある出演者達だ。

今日は夕方から狂ったような大音量の音楽が流れ、自宅で作業していても重い振動が伝わってきて集中できない。今日は音楽の日だった。
自宅近所のZionskirche(教会)に8000人、近所のSenefelderplatz駅に5000人が溢れ、警察が交通規制をかける有り様。
ボクは幸い劇場に行っていたので、騒音被害はまだ少なくて済んだ。
劇場からの帰り道、いつものようにアレックスの店へ行くと、
アレックスが疲れ切っている。
アレックスの店も今日は大繁盛だったようで、あまりの非常事態に常連客たちが見かねてビールを並べたりして、手伝ったそうだ。
一ヶ月分の儲けを今日一日で稼いだんじゃないか、と友人のDietmerが言っていた。